④ブリュッセル
初めての大西洋横断
ＮＹからの飛行機は一路フランクフルトへ。初めての大西洋飛行である。感慨もひとしお。日本からは12時間かかるヨーロッパもアメリカ東海岸からなら7時間という近さ。しかしＮＹを18時にでて、到着は朝の9時なので、とにかく一生懸命「眠らなければ」時差ぼけが大変だ。到着後スグ9：55出発のブリュッセル行きに乗る。ほどなくベルギー入りである。
ベルギー＝ムール貝？
もったいないことにベルギーは1泊だけの予定。とにかく、連合いの切望する「ムール貝」を食べにいくことに。昔私がきたときは、バケツくらいの大きさの器に大量のムール貝、付け合せはこれまた大量のサラダにフリッツ（フライドポテト）だった。それを自慢げに話したものだから、とにかくベルギーでムール貝ということになった。食い物横丁と呼ばれるとおりでめぼしいレストランをさがす。観光地らしく呼び込みが絶えない。・・それで個人的な感想ではあるが、ベルギーの食事情は変ったような・・昔感じたほどのボリューム感はなくなっていた。でもグルマンの国というのはかわりなく、何を食べてもおいしい。また、不思議に思ったのは、以前どこにでも並んでいたソーセージを売る屋台。ゆでたソーセージにからしをつけてくれるのだが、これらが、ほとんど「ケバブ屋」になっていた！世界的にケバブが流行しているのだろうか？
グランパレスの広場はクリスマスの電飾で本当に美しい。冬のヨーロッパは日照時間が短くて、天気も良くないけれど、冬には冬の美しさがある・・・。広場の中央にはスケートリンクが作られていて、夜遅くまで、行列ができていた。
ルクセンブルグへ
次の日は朝７時台の特急に乗るために早々に、ブリュッセルの中央駅へ。まだ外は暗い。駅のホームでは中年くらいの日本人のご夫婦に出会う。いつも二人であちこち個人旅行をしているとのこと。今回はオランダを周って、ブリュッセルにきて、大晦日は家に戻らなくてはならないので、これから空港へいかれるとのことだった。先に空港行きの列車がきたので手をふって送った。私たちもあれくらいの年齢になって、あんなふうに旅できたらいいなあ。一路私たちを載せた列車はルクセンブルグへ。うまく早い時間の列車に乗れたので、ルクセンブルグでの時間が多めにもてそうだ。
約3時間ほどでルクセンブルグへ到着。ベルギーフランとレートが同じなので使えるらしいが、念のために現金おろす。駅構内にＡＴＭがあったので助かった。この日は土曜日だったので、街はやはりお休みが多いのだ。旧市街までは少し歩かねばならないが、こんな日は街歩きぐらいしかできないので、丁度良い。途中世界遺産にも登録されているという、石橋があり、その眺めが美しい。旧市街も季節のせいか、曜日のせいか？ひっそりとしていて、雪までちらつき、寂しさがます。でも一軒の土産やとレストランは何軒か開いていたので、お土産にポストカードを買ったあと、ランチにした。
アカデミーというレストランに入ったり「鴨」と「ウサギ」を注文した。これが結構おいしかった！最初はお昼から飲むのもなあ・・と思っていたのだが結局グラスワインを注文。ベネルクスらしく、フランスやドイツのいいトコどり！のような味だった。「単品」を注文したのだが、付け合せはキャベツをクリームソースで煮たようなものやポテトフライ（外見はカニクリームコロッケ）などがしっかりついてくる。メインの料理も一回のサーブではのらないので、冷めないように、別のテーブルで蓋をしておいたものを、新しいお皿に美しく盛り付け、2杯目がやってくる。おなかがはちきれそうになった。幸せなおいしさで。
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