②ブエノスアイレス

空港から市内へ


12月22日。私たちをのせたB777はほどなくエサイサ国際空港に到着した。初めての南米である。タクシーの客引きが激しい。 「バスと同じ値段だよ」などと言ってきたが、ひとまずManuelTiendaLeon社の空港バスを探す。ひとり、14ドル。二人のってもタクシーよりは安い。当初よりこのバスを利用するつもりで、バス停からそう離れていないホテルを選んだので、バスで十分快適だった。（ぼられる心配もないし・・）3人以上ならタクシーもいいかもしれない。ただし「Ｒｅｌｏｈｏ！（メーター）」を倒しているかは要チェックかも。

ステーキとタンゴ

ブエノスアイレスは真夏。太陽がまぶしい。思えば夏のクリスマスもはじめてだ。当地でのお目当てはステーキとタンゴである。「アサード・ロモ（サーロインステーキ）は巨大だ。大きさはまあ、欧米のそれと同じくらいであるが、厚さが3倍くらいである。
タンゴのほうは、幸運にもふらりと入った「バー・シュール」にて堪能できた。タンゴショー専門の劇場とは違い、こじんまりとしているが、歴史のあるシックなバーである。中央にある踊り場を取りかこむようにして、テーブルが置かれている。私たちは予約ナシでいったのであるが、すでに満員。丁度ショーの最中だったので入り口で待つようにいわれ、少しまっていると、一席丁度踊り場のすぐ横！の席に案内された。ショーはバンドネオン、タンゴという順番で2組のだしものが交代にでてくる。チャージというものはないので、「最低いくら注文してください。」ということを最初に言われる。飲み物もそんなに高くないので、結構へべれけになるまで飲まないといけない。私はワインを何杯かとピカート（おつまみセット）を注文した。でも大満足だ。タンゴは物悲しく、それでいてエネルギッシュだ。それを「かぶりつき」で味わえるのだから。しかし、とんでもない事態が・・「サービス」でひとつのショーの最後には素敵なダンサーがお客さんと踊ってくれる。黒髪でほっそりした女性ダンサーと黒い瞳のかっこいい男性のダンサーだ。なんと私もつれだされることに・・。正直いってﾀﾞﾝｽなんて素地もない。その様子を写真にとってお土産にくれたが、まるで「地蔵」のようだ・・。あとでとなりの席のアメリカ人女性も引っ張り出されていたが「無理！」と叫んでいたわりには、様になっていた。やはり文化かなあ。

夏のクリスマス
バンドネオンの物悲しい調べ
ドレーゴ広場のカフェにて

ドレーゴ広場

ブエノスアイレスの最終日はクリスマスイブ。こんな日を機内で過ごすというのも、もったいないのかもしれない。
フライトは夜なので、ホテルに荷物を預けて観光にでかける。西洋の文化圏では日曜日を街中で過ごすのが難しいと思う。商店などが軒並み休んでしまうからだ。ブエノスアイレスの街も例に漏れず、昨日まで、あんなにごった返していた通りもひっそりとしている。それで、日曜日に蚤の市が開かれるという、ドレーゴ広場にいくことにした。ここは、とってもにぎやかでよかった。真夏の日差しの中、タンゴが踊られ、アンティークの露店がたくさん！ここでは、アンティークのペンダントトップや指輪、金属製の灰皿を買った。いわゆるガラクタかもしれないが、なかなか、味わいのある土産になった。こののみの市も2時ぐらいにはお開きになるので、興味のある方はぜひ、午前中に。
ブエノスアイレスで特徴的なのは、店が2時ぐらいから夕方までしまってしまうことだ。だから、この時間帯にお茶をしようと思ってもカフェを探すのがムツカシイ！ばりばり観光するむきにはあまり関係ないかもしれないが、暑さにまけてスグお茶したくなってしまう・・。
夕刻、まだ早かったが空港バスのチケットを買い、バスを待つ。並んでいると、バックパックをしょった日本人3名ほどのグループが通りかかった。地球の裏側にある日本がとても懐かしくなった。
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