出発
ウイーンにて飛行機を駆け下りる。乗り継ぎに５０分しかないので不安だったのだ。 でも、ハンガリー行きのターミナルは、おりてすぐソコだった（＾＾；）程なく、少しちいさめのＯＳハンガリー行きは出発。 機内にておばあちゃま？＋中年ぐらいのご夫婦と出会う。おじさんと呼ぶには申し訳ない、品のいいおじ様が、すべてを 手配しているようだった。そしてなんと、同じゲッレールトに泊まることが判明。タクシーの相乗りをすすめられたが、相手が４ 人だったので、ちょっと乗れないかもと思い、遠慮させていただく。空港到着。ブタペシュト
最近できたばかりなのか？？ぴかぴかの空港。ひとまずお金をＡＴＭでおろす。「レシート付」のボタンを押すが、 レシートがでてこなかった。レートがさっぱりわからない。 カウンターで「ミニバス」のチケットを買う。ガイドブックには１２００ＦＴとあったけれど １５００ＦＴに値上げされていた。私たち２人とアメリカ人風の男性を乗せて、ミニバスは市内へ。「あれは・・」「あ、橋が見えてきた」と地図と首っ引き。 自由橋が見えてくる。ホテルゲッレールトだ。結構すごいホテル！自由橋の歩道に変な格好をしたスキンヘッドの若い子たちが奇声を上げている。 これがもしかして有名な・・スキンヘッドのグループ？ここのところ、ドイツやプラハでも見かけた。ちょっと不安になる。午後 ７時３０分ごろホテル到着。ロビーもレセプションもとっても良くてカンゲキ。でも「使って」といわれたエレベーターは外装工事中？ で中身がむき出しになっていてびっくり。驚いた顔をしていると他の泊り客の紳士がさっとドアを開けてくれてにっこり。
次の日。時差ぼけか・・朝５時半におきる。日本では朝ニガテなのに・・。連れ合いはまだ寝ているようだ。（あたりまえ）ホテルの窓から は自由橋が見える。そして今日一番の太陽がオレンジ色に顔を出し始めた。（ここでしばし一人、悦にひたる）こうなったら２度ねはやめにしよう！ そうだ。朝風呂、朝風呂、、となんだか日本の温泉旅館みたいかもしれないが、ここはブダペシュトでも有名な「温泉付ホテル」だもん、入らないと！
たしか、バスローブでお風呂へいけると聞いていたけれど・・・。私の部屋から温泉に通じるエレベーターまではかなり遠い。途中で誰かにあったら・ ・と思うとちょっと心配になって普通服とお風呂セットをもって部屋をひとりで出る（臆病者の私）。長い廊下をひたひたと歩いていくとお風呂へ通じる、 手動エレベーターを発見。エレベーターを動かすおばさんはすっごくやさしく素敵な笑顔で迎えてくれた。途中、アメリカ人？かな。女性がのってきて 、彼女は完全なバスローブ姿。「あ、バスローブでいいんですね？」というと「誰でも最初はわからないわ」と慰めてくれた。
彼女曰く「でも絶対ビ ーチサンダルは必要よ」。
脱衣所経由なので結構お風呂までが遠かった。不思議だったのは朝の６時から多くの人が「水泳」をしていたこと。元気だなー。 お風呂は朝いちばんとあって空いてる空いてる・・広いお風呂にぽつんって感じ。お湯の温度は３６度と３８度があって欧米系のひとたちはぬるい ほうに集まっている。私は３８度の方でもちょいぬるい・・・リフレッシュしたかったのでスチームサウナで温まった。 お風呂をでて「温泉」の玄関などを 散策しにいくと、朝湯を楽しむひとたち（泊り客でないひとたち）の行列ができていた。
ホテルの朝食はとてもよかった。 ビュッフェだけど、各種パン、チーズ、ハムのほか目玉焼き、スクランブルドエッグなど温かい料理も。 私たちはいつもスロースタートなので、つい朝食後もコーヒーを頂きながら、だらだらすごしてしまう。そろそろ出かけなければ。
ゲッレールトホテルは、どこにいくにも路面電車が便利そうであったので、「一日券」（Napijegy,600FT)を購入しようと思ったのだがホテルの カウンターではブダペシュトカード(2000FT)と一回券しか買えない。もったいないなーとは思ったが時は金なり・・と考えブダペシュトカードを購入した 。でも、これからいかれる人は、よほど美術館めぐりをしないかぎり、普通の一日券や３日券を買うのがベターだと思った。と、いうのも鎖橋の前からでているケーブルカーをはじめ、結構ブダペシュトカードが使えないところが多いから。カードの使いみちに、やや不満を覚えながらも天気が良いので気分も◎。ケーブルカーに同乗した英国人夫婦に「いいお天気ね」と挨拶すると「日本人なのにどうして英語をしってるの？」といわれる。 ?？ 一通り観光したあと（といっても一日ではまだまだ・・）次の日以降の切符を購入しに行く。マリオットホテルの近くのノンストップIBUZに期待をしてた ずねていったのだが、どういうわけか、「国際線しか売れない」というので諦めて、明朝東駅で買うと決めてIBUZをあとにした。でもせっかく行ったのだ から、このとき国際線部分だけでも買っておけばよかったとあとで後悔することになる。（旅のトラブルのところに詳細を書きました）
そのあとはぶらぶらとバーツイー通りをあるいて中央市場へ。ガイドブックには、バーツイー通りのみどころはエリジャベート橋までということだが 、橋を超えた部分も結構いろいろなお店やレストランがあった。（ただし、レストランは高め）中央市場につくころには５時をすぎようとしていて、そろそ ろ閉店するのかもしれなかったので、急いでみてまわる。いろんなお店があってとっても面白い。もっと早く行っていろいろ買ったりしたかったなあ。
夕食前に、ほっと一息つくため、いったんホテルへ。元気いっぱいの私はまた一人で温泉へ。
でも夕方のせいかな？ちょっと混んでた。日本の団体さんかな（？）たくさんのおばさまがたがならんでお湯につかってらした。
ショプロンへ
午前中の切符に関する、いろいろでちょっと疲れを残したまま、３時間弱でショプロンへ到着。途中、ドナウ川にそって鉄道はすすむ。対岸はスロバキア。川一本をへだてて外国という感覚が日本人の私にはとても不思議だ。 本当はウイーンへは、ブタペシュトからドナウ川の観光船にのり、途中プラチスラバ（スロバキア）を経由したいと考えていた。しかし、 たまたま現地でのスロバキアのビザ入手が不可能であったので諦めたのだった。（注：もちろん日本からとっていくことは可能だった）
川一本。 だけど、まぎれもなくあちらは外国なのだ。
ショプロンはオストリアとハンガリーの国境付近にある古いちいさな街。駅よりまっすぐMatyasKiralyuという通りを15分。スグに火の見の塔が見え てるので塔を目指せば、うまく旧市街にはいれる。 明朝は早めの電車なので、駅から近いところに宿をとると決めていたが、やっと見つけた１件目のホテルはもう旧市街の中であった。 しかも某ガイドブックに載ってるペンションで、できれば新規開拓？したいところだ。でも疲れていたので、もういいかーって感じでそこに決めた。 １００ＤＭ（なぜかマルク表示。たぶんフォリントの変動が激しいからだろう。）のその部屋はゲッレートと比べるとすごく見劣りするうえ、 あまりこぎれいとはいえなかったが、ショプロンの旧市街の中心にあるので、便利だ。まわりは中世の雰囲気で、静かだった。
遅いお昼を食べにでかけると、周りにあるあちこちの古い教会で結婚式が行われていた。花が置かれた車も高級リムジンではなく、軽だったりして今までおとずれた欧米諸国とちがうな〜と 感じたが、みんな幸せそうで、おまけに教会は外装はちょっとボロイ（失礼！）けれど立派だし。他の観光客のひとが楽しそうにその様子を写真に撮 ったりする様子を眺めながら、いっしょになって祝福の拍手を送っていると、なんだかとっても幸せな気分になった。
夕方にはワインケラーに行って地 ワイン「ケークフランコッシュ」を注文、コップになみなみはいってでてきて、信じられないような値段だった。４杯で８０円くらいかな？こんなにおい しいワインがこんなに安い値段でのめるなんて・・もっと滞在したい。
今回のハンガリー旅行は他の国とはずいぶん違う点もあり、苦労もしたが売ってるおみやげ物や、建物、博物館など、すごく面白かった。 いろいろとガイドブックを熟読していったのだが、やはり、いってみないとわからない点がいろいろ。ブダペシュトをはじめ、ハンガリーの街自体 が刻々と変化しているのだろう。
ウィーンとデュルンシュタイン
ショプロンからウイーンへは列車で1時間半ほどだ。しかし私たちを乗せた列車は本の一駅ほど行ったところで 止まってしまった。どちらかの鉄道がストだったようだ。なにかアナウンスがあり、乗客はみな、降り始めた。わけがわかるはずもない・・。せめて英語でアナウウンスがあれば良いのだが・・。近くに座っていたひとが「代わりのバスがあるそうよ」と教えてくれたのでとりあえず、みんなについてバスまで移動。バスに乗ると私たちが最後だったようだ。みんな奥から詰めていたようで 一番まえの車掌さんの後ろに座った。ここからはオーストリアの管轄になるようだ。車掌さんの制服でわかる。そしてすべてにサービスが行き届いている。（たいしたことではないのだが・・。ちゃんと 行き先などきいてもフレンドリーに答えてくれたり、降りるときに、荷物を重そうにしていると手伝ってくれたり・・）この辺りはやはりハンガリーよりもやはり「西側」なのであろう。けっしてハンガリーのほ うが人が悪い・・というわけではなく。仕事とかサービス業に関する習慣の違いだとおもう。
ウイーンのMeidling駅に到着した。ここからはトラムＤ線でフランツヨーゼフ駅に向かう。
丁度お昼前で少しこばらが空いていたのでフランツヨーゼフ構内で軽食をとることにした。構内にはファーストフード（マクドだったかな？）とおばちゃんのやってるひなびた食堂があり、 もちろん習慣的にひなびた食堂にはいる。
しかし、英語が通じないのにはまいった。店内には手書きのドイツ語メニューしかなく、注文できないでいると、おばちゃんが店内に「だれか英語できるひといるー？？」 と叫んだ。店内には、 おじちゃんが３，４人、ビールやワインをカウンターでたちのみしていた。その中ですこし若いひとがやってきて、一生懸命説明してくれた。セットメニューらしきものがあったので 、これは？ときく と「パン」といった。パンとなにかのセットみたいな感じだったのでえいやっで注文。２人で違うものらしきメニューにした。きてみると。私のは「パンとクリームチーズ」連合いのは「パン とマーマレード」 であった・・・。のちにそのメニューは「フリューステック（朝食）」セットであることが判明。なるほど・・・
デュルンシュタインへは、そこから列車で1時間ほどだ。途中クレムスという街で乗り換える。
このあたりはヴァッハウ渓谷と呼ばれる辺りでドナウ川くだりの観光船が 止まる町や村が続く。 デュルンシュタインもその中のひとつ。メインストリートは10分もあるけば途切れてしまう小さな村で、あとはぶどう畑と丘の上にある城跡だけが見もの。 だから、そこで出会う旅人どうしはたいてい、 その「城跡にいったか？」という会話をする。
そんなところだが、私にはいままで訪れたところで最も心休まる場所であると思えた。
藤棚の下で飲むワインが最高だったせいもあるが。
